初めての異性からのプレゼントをもらった体験談

誰しも心に残る、一生忘れないであろう、プレゼントはあるかとは思う。

 

まさしくそのエピソードが、私は、高校1年生の頃で、初めて付き合った彼氏からの誕生日プレゼントであった。

 

その日は、くるぞくるぞと言う緊張感で1日過ごし、帰りに実家住まいの彼氏宅に寄る事になった。

 

「なぜ故、こんな日に実家に」とは思ったが、彼氏の言うがまま、お伺いする事となった。

 

私には、門限があったため、中へは入らず、玄関先迄出て来てくれた、彼氏のお母さんに、挨拶を済ませ、待つこと5分。

 

ようやく、彼氏が急いで出てきた。しっかりとしたマチのあるダンボールとともに、満面の笑みだった。

 

お母さんと彼氏は揃って「帰ってからのお楽しみにしてね。」と言いながら、ニヤニヤしていた。

 

そう言われつつ、帰途に着こうとする私。近所だった事もあり、直ぐに家に着いた。

 

その間は、中身が何かわからないドキドキと、あの2人のニヤニヤが気になった。

 

あわよくばこの大きさは何かしらと中身の妄想もしまくっていた。自宅のドアを開け、我が両親への挨拶も飛ばし、即座に自分の部屋へ行く。

 

そして開封。人生で初めてこの時、絶句した。絶対想像できないであろう中身であった事は言うまでもない。いや、お伝えしたい。

 

ダンボールの中身は何と箱入りの、ししゃもだった。あのお魚の、ししゃもだ。それも、プチプチ巻き仕様でだ。

 

何かの間違いではなかろうかと、彼氏に即効電話をした。よくよく話を聞くと、私が良く家族の話をするのだが、ご贔屓にしている居酒屋さんの話をした事があった。その話の一部分で、あのししゃもさんが出てきた箇所があったのだ。ただ単に美味しかった話をしただけではあったが、客観的に見た彼氏からすると、大層私が幸せそうに話をし、より多くの美味しい、ししゃもを食べさせてあげたくなったそうだ。

 

当時はししゃもの価値もわからず、不思議に思ってはいたのだが、大人になってから、ブランドししゃもがある事を知り、まさしく北海道産のしっかりとした油ののった種類で、確実に美味であった事も合致し、あの時、頑張ってバイトを入れて、そんな気持ちを持って、ししゃもを探してくれた彼氏がいた事を思うと、今更だが、愛おしく思えた。何だかほろ苦く、甘酸っぱい。

 

その彼氏とは、その後とある事情でお別れはしたが、あれから22年。あの人は、奥さんもしくは、彼女さんを大切にしているだろうか。と思う事がある。今の時代だから、サプライズとかはありだし、やっと彼の時代が到来したんだなと何だか感慨深くもなる。